先物取引

先物取引とは?わかりやすく説明してみた。

先物取引の仕組み

先物取引は現時点の価格で、将来の指定された期日に特定の商品を売買する取引のことです。ですから、値上がりしそうなものを先に買っておけば、値上がりした時でも値上がり前の金額で購入でき、それを売れば利益が得られます。たとえば1L130円のガソリンを2ヶ月後に100L購入することを約束するとします。2か月後にガソリンの値段が140円になっても、2ヵ月前の値段で買えるので13,000円で購入できます。売る際には1L140円で売れるので、14,000-13,000円=1,000円が利益になります。

先物取引の特徴

先物取引は会社が倒産しない限り株を保有できる株取引と違い、期限が来ると自動的に決済されます。取引は満期の前日までに行います。満期日までに決済が行われないとSQという指数により強制的に決済されます。決済方法は、売買を約束した時点の価格と決済時点での価格の差額のみをやり取りする差金決済となっています。株取引のようにその都度株券や代金の授受をする必要がありません。
また、別の特徴は相場が下落するかもしれないと思った時には、売りから始めることができるという点です。予想通り下落したならそれを買い戻せば、高く売って安く買い戻せたことになりますから、その分が利益になります。また、最初に証拠金を差し入れ、その数十倍の取引を行うこともできます。10万円の証拠金でレバレッジを10倍にすれば100万円の取引ができます。

リスク

証拠金を差し入れてレバレッジを効かせて取引して、評価損が多くなり証拠金が不足した場合には、証拠金を追加で差し入れる必要があります。これを追証といいます。たとえば証拠金が1枚につき8万円必要であるというケースで8万円の証拠金を差し入れて1万円分購入し100倍のレバレッジをかけたとします。1万300円になったところで決済すれば、利益は300円×100=3万円になります。
ところが実際には9,000円に値下がりして市場が終わったとすると、含み損は100円×100=1万円です。この金額が証拠金から引かれるので証拠金が7万円になってしまいます。証拠金は8万円と決められているので1万円の追証が発生してこれをその日に入金するか、売却して損失を決定します。何もしないでいると証券会社が強制的に決済してしまいます。
先物取引にはその他にも追証の率が引き上げられる、市場での取引量が減って、売買ができなくなり損失が大きくなる、証券会社等の破たんによって決済されてしまうなどのリスクがあります。

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