クラウドファンディングとは

クラウドファンディングは群衆を表しているクラウドと資金調達（ファンディング）を組み合わせた言葉で、起業家などが製品やサービスの開発に関する計画をクラウドファンディングサービス上で公開して、資金の出資や協力を広く募るという手法です。たとえば、ある起業家がどんな製品を作りたいか、なぜ作りたいのか、どのように作っていくのか、資金はどのくらい必要か、支援者に対してどんなリターンを提供するかなどについて公開します。
それを見て賛同した人たちが出資をして目標額が集まったら資金を元手に計画を実行します。プロジェクト起案者は、クラウドファンディングサービスの運営者に、手数料として集まった金額の10～20％を支払います。

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングには購入型と寄付型、そして金融型があります。購入型はリターンとして金銭以外の商品やサービスを受け取れるというものです。ですから資金を集めるためには支援者が欲しがるようなリターンを用意する必要があります。寄付型は「寄付」なので、リターンはありません。発展途上国や被災地の支援のために利用されるもので、プロジェクトの進行状況などの報告を受け取ることができます。また、寄付したお金の使い道がはっきりわかるというメリットがあります。金融型は金銭や株式をリターンとして受け取れるものです。上場前の企業への出資や不動産投資などができます。

クラウドファンディングサービス

クラウドファンディングを始めるのにはまず、クラウドファンディングサービス会社を選ぶ必要があります。サービス会社にはレディーフォーやキャンプファイヤー、マクアケなどがあります。レディーフォーは日本のクラウドファンディングサービスの先がけとなった会社で、目標金額の達成率は60%と業界でも最高水準になっています。離島の救急患者を助けるために医療用飛行機を購入したいという医師のプロジェクトやCOMIN’KOBE（カミン神戸）という無料音楽イベントを存続させるためのプロジェクトが成功しています。
キャンプファイヤーは、絵本作家としても活躍しているキングコングの西野さんが「えんとつ町のプペル展」を入場無料で開催するために利用し4,600万円以上の資金を集めてプロジェクトが成功したことでも有名です。マクアケでは、「この世界の片隅に」が約3,000人の支援のもと、映画館での上映に成功しました。